★International Journal of Hematologyに論文がacceptされました

入山規良筆頭の論文がInternational Journal of Hematologyにacceptされました。CML-CSGのデータベースを用いて、第一世代のチロシンキナーゼ阻害剤であるイマチニブ時代と、第二世代チロシンキナーゼ阻害剤が第一選択薬で行われている第二世代時代 (2G-TKI)でのデータ解析を行い、リスクスコアにおいて、前者では複数のスコアリングシステムが機能していましたが、2G-TKI時代ではELTSスコアのみが有効であることが示されました。CMLにおいては、特にELTSスコアを参考にして治療選択を考慮することが大切であることが示唆されました。

要旨
本研究では、第二世代チロシンキナーゼ阻害薬(2G-TKI)が第一選択薬として承認された後の、慢性期慢性骨髄性白血病(CP-CML)の治療法の変化と転帰について検討した。患者は、2010年12月までにTKI療法を受けた患者(イマチニブ時代群、n=185)と2011年1月以降にTKI療法を受けた患者(2G-TKI時代群、n=425)に分類された。イマチニブ時代群では全例がイマチニブによる初期治療を受けたが、2G-TKI時代群ではほとんどがダサチニブ(55%)またはニロチニブ(36%)による治療であった。しかし、無増悪生存期間、全生存期間、CML関連死(CRD)などの転帰に群間で有意差はなかった。リスクスコアで層別化すると、ELTSスコアの予後予測能はSokalスコアよりも優れていた。イマチニブ時代にはどちらのスコアリングシステムもCRDを予測したが、2G-TKI時代にはELTSスコアのみがCRDを予測した。注目すべきは、ELTSスコアによって高リスクに分類された患者の転帰は、イマチニブ時代よりも2G-TKI時代のグループの方が良好であったことである。従って、治療選択肢の拡大は、特にELTSスコアで高リスクに分類された患者において、CP-CMLにおける患者の転帰を改善した可能性がある。